CONAT Kompass【ドイツ連邦軍】

BWで実績のあるもっともメジャーな行軍用コンパスです。
1950年代後半あたりから出現し、現在まで用いられている息の長いアイテムです。

Breithaupt & Sohnというメーカー名から”Breithaupt”と呼ばれることもありますが、CONAT (”Compass, NATO” の短縮)という呼び方がどうも正式のようです。

液漏れにより大きな気泡がありますが、本来ここまで大きいと使ってはならないことになっています。



箱には“KOMPASZ”とありますがKOMPASSの誤植かもしれません。
NSN 6605-12-341-8467は良く見かけるモデル(おそらく現行)で厳密にはCONAT 3に分類されるもの。

長い間使われただけあってバリエーションも豊富なのですが初期のモデルはNSNが異なります(12-123-9866=CONAT、また6605-12-135-2210=CONAT 2など)。

この2、3というナンバリングはおそらくマニアによるものでしょう。



機能としては一般的なレンザティックコンパスです。

展開するとミラーが適性位置まで自動で展開します。
サイトで目標を捉えながら方位を読み取ることが出来ます。

ミラー裏面にはNICHT NACH UNTEN DRÜCKENという注意書きが見られます。
ミラーを曲げてしまわないよう、直接手で触ってはならないのです。



使用時のイメージ。

文字盤は6400等分のミルで印字されています。
実際に読み取るのは頭2桁分のオーダーであるため、

00(64)=Nord
16=Ost
32=Süd
48=West

という、360度表記に慣れていると理解しづらいものです。


現在ではGPSによるナビゲーションが一般化したとはいえ、地図読解の原理原則を理解するためにこの手のコンパスは不可欠な存在です。
そのため今日でも基礎訓練等でその姿を見ることができますし、分隊長などは分隊無線や双眼鏡などの「隊長セット」の一部としてほとんど常に携行します。



Tschüs!!

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