Feldbluse 【ドイツ連邦軍】

ドイツ連邦軍の被服の基本であるFeldbluseです。
Feldhoseと合わせて上下の迷彩服を構成します。

単純ですが奥深い装備品であって、本気で取り組むとこれだけで一冊本が書けるのではないかというほどです。
私も大して詳しことはわからないので、今回は簡単に年代ごとのバリエーションを見ていきましょう。



92年Köhler製の右上腕部にポケットが付いた「モデル1」。
なお「モデル1」「モデル2」の分類は書籍「Das Ausstattungssoll der Heeresangehörigen der Bundeswehr von 1955 bis 2010」によります。

90年代初め、Bekleidungskonzept 90の名目で支給が開始された迷彩服の最初の型であります。
ごく初めの頃(90年)に供給されたMarquardt & Schulz製は多少プレミアが付いていたりするのですが、同じ型でも91~92年製造分は良く見かける「モデル2」と同様に簡単に入手することが出来ます(混在してます)。

M&Sは試作屋(?)のような性格らしく80年代の試作迷彩服などでも知られているかと。89年の上腕に階級章用ベルクロベースが付いたやつとか。



ランプ取り付け用のボタン、胸ポケットのベルクロ併用フラップが「モデル1」の特徴として挙がります。
ボタンが黒く染まり切っていない(剥げている?)のもポイントと言えるでしょう。



ジッパーはYKKのスリムなタイプ。後の年代になると大きめのタイプになります。



左胸には内ポケットを備えています。この内ポケットは後の時代には削除されます。



94年Kayser製の過渡型。前述「モデル1」と後述「モデル2」の中間に相当と言えます。

上腕のポケットは左に移りましたがランプ用のボタンと内ポケットは残留、胸ポケットのベルクロは削除されました。
ソマリア派兵の影響か93年頃からこのスタイルのようで、これ以降生産分は後述の「モデル2」に該当します。



よく見かけるタイプである「モデル2」の例としてKöhlerの95年製。

ランプ用ボタンと内ポケットが削除されますがここまで脇のベンチレーションホールは維持されたまま。
手持ちの97年製にも見られるので00年前後で削除されたんでしょうが、これもサンプルを追いたいところです。


どんな装備にも設定した年代に合った狙い目が存在するものかと思いますが、「導入して数年間」は仕様が安定しないのでちょっと厄介な年代といえましょう。

驚くべきことに、この分野に熟練した方々となればドットの色彩やサプライヤーから
支給された部隊を読み解くと言いますから、基本といえど精進は欠かせませんね。


機会があれば熱帯仕様(トロペン)の被服も取り上げたいです。


Tschüs!!

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