Gefechtshelm, allgemein 【ドイツ連邦軍】

ドイツ連邦軍のヘルメット、M826ことGefechtshelm, allgemeinを見てみましょう。

メーカー呼称は単に「826」のようで、マニアは「M826」と表記したりします。
それとは別に、連邦軍の書類以上は「Gefechtshelm, allgemein」となっています。
あえて訳すなら一般用途戦闘ヘルムですね。
書類によっては「HELM, BODENTRUPPEN (=地上部隊用ヘルメット)」と表されたりもします。

マニア呼称ではあるものの出現した年代からM92とも呼ばれることがあるようです。
(M826を採用した他国軍の呼び方かもしれません)



左がインデュイコ製、タンカラーに塗ってあるもう一つの方がシューベルト製です。
インデュイコの方は頭囲58-60cmサイズ、シューベルトは55-57cmサイズで、シェルの大きさが異なっているのが画像からも分かるかと思います。
(もちろん両メーカーとも各種サイズを製造しています)



ライナーボルトの違い。といってもメーカーによる差異ではなく年式によるもののようです。
インデュイコの方はスパナ等で回せるようになっています。

2015年にインデュイコ製の古いタイプに安全上の問題があるのだという「ねじスキャンダル」が話題になりました。
ヘルメット本体と同様、ネジにも防弾性が必要であるという指摘については2004年に改善されており、92~03年製のヘルメットに適用される問題です。
保管年数が10年程度であることを考えると15年の時点ではさほど問題にならなかったようで、5月に使用が禁止されたすぐ後の7月に使用が解禁されています。

当初はネジの形状の問題かと思ったのですが、この辺りの事情がいまいちはっきりしません。
ちなみに現行で支給されているタイプはボルトが六角形になっています。



着脱はシンプルなプレスボタンタイプです。シューベルトの方は壊れてますが、構造が分かります。





ボタンとは反対側に荷重で解放される安全用金具が付いています。
画像の状態では安全機能が働かないようになっています。



上のように金具の一部を跳ね上げておくと一定の荷重がかかった際に外れるようになります。
ヘルメットに上向きの強い荷重がかかった際の頸部損傷防止、首絞め防止として機能するということのようです。
スチールヘルメットにも同様の機能が付いています。



インデュイコはラベル、シューベルトはスタンプです。
インデュイコは96年製ということのようです。

NSNの末尾が異なるのはサイズの違いによるものです。
サイズⅠ(51-54): 8470-12-326-2569
サイズⅡ(55-57): 8470-12-326-2570
サイズⅢ(58-60): 8470-12-326-2571
サイズⅣ(61-64): 8470-12-326-2572
 


ヘルメットカバーは5FTDと雪上用(白)のリバーシブル、5FTDと3FTDのリバーシブル、3FTDのみの3種類がありますが、年代によって微妙に仕様が異なって居たりします。
上の画像は5FTD/3FTDリバーシブルタイプで、比較的新しく登場したものです。



UNヘルメットカバーも。



Tschüs!!

コメント

このブログの人気の投稿

基本装備 【ドイツ連邦軍】

Schutzweste Infanterie modifiziert REPLICA 【ドイツ連邦軍】

Lindnerhof Taktik - Plattenträger LT025/V 5FTD【ドイツ連邦軍】