Schutzweste, Infanterie IdZ-BS 【ドイツ連邦軍】
IdZ-BSの枠組みで支給されるアーマーです。
2000年代前半頃の導入から2010年代に至るまで、言ってしまえばアフガン派遣期全体にわたって一つの時代を築いた装備です。最新のIdZ-ESに押され一線を退きましたが、訓練や演習ではまだまだ見ることができます。
IdZは80年代末にNATOが推進した近代化歩兵計画から誕生しました。
ドイツがNATOの計画に便乗したのは1991年のことで、1993年に初めて調達コストや開発リスクに関する具体的な検討が実施されたといいます。
1997年には歩兵学校でH&KやEADS、Mehlerといった企業が参画する “Projekthaus System Soldat” と呼ばれる試験プログラムが開始され、なんやかんや2002年には量産して部隊に供給できる状態まで開発が進み、同年夏にはKFOR派遣でのユーザトライアルが実施されるようになりました。
フロントパーツ(Vorderteil)です。ナイロンテープの色褪せが目立ちます。
左にドットボタンが見えますがそこからSK4プレートを挿入します。
裏側は黒いぺらっぺらっの生地ですがこれも重量対策なのでしょう。
ドイツがNATOの計画に便乗したのは1991年のことで、1993年に初めて調達コストや開発リスクに関する具体的な検討が実施されたといいます。
1997年には歩兵学校でH&KやEADS、Mehlerといった企業が参画する “Projekthaus System Soldat” と呼ばれる試験プログラムが開始され、なんやかんや2002年には量産して部隊に供給できる状態まで開発が進み、同年夏にはKFOR派遣でのユーザトライアルが実施されるようになりました。
90年代、ドイツ連邦軍がが活動の場を海外に広げるようになると、現場で任務にあたる兵士たちには突然の銃撃や爆弾攻撃など、これまで以上の生命リスクが伴うようになりました。
そうした中で重視された改善項目が、パトロールやチェックポイントでの任務中に兵士が容易に標的とならぬための抑止力(=防御力→高性能抗弾装備品)です。
新しく開発される装備には小銃弾に対抗しうるハイレベルな抗弾性能はもちろん、長期間にわたる継続的な任務のためにより軽量であることも要求されました。
(それまでのSTやブリストルは“重すぎる”という問題を抱えていました)
カバー自体はに触れてみると意外とペラペラでモジュラーとは思えないほど軽いんです。
そうした中で重視された改善項目が、パトロールやチェックポイントでの任務中に兵士が容易に標的とならぬための抑止力(=防御力→高性能抗弾装備品)です。
新しく開発される装備には小銃弾に対抗しうるハイレベルな抗弾性能はもちろん、長期間にわたる継続的な任務のためにより軽量であることも要求されました。
(それまでのSTやブリストルは“重すぎる”という問題を抱えていました)
カバー自体はに触れてみると意外とペラペラでモジュラーとは思えないほど軽いんです。
フロントパーツ(Vorderteil)です。ナイロンテープの色褪せが目立ちます。
左にドットボタンが見えますがそこからSK4プレートを挿入します。
裏側は黒いぺらっぺらっの生地ですがこれも重量対策なのでしょう。
SK1ソフトアーマーは下のジッパーから挿入します。
ラベルには2006年とありますがSK4とSK1は03年製でした。
SK1が中でダレないように留めるベルクロが肩部にはみ出しています。
リアパーツ(Rückenteil)です。基本構造はフロントとほぼ同じ。
こちらはあまり褪せておらず明らかに別個体を組み合わせた感じ。
裏面にはドラッグハンドルとベルトを保持するためのループが。
ラベルには2007年とありましたので完全にニコイチ品です。
中のSK4とSK1も前の持ち主が組み合わせたのでしょう。
こちらもフロントと同じく肩にダレ防止があります。
パッドベルトです。バリスティックというわけではありません。
一応IdZ規格のループも付いていますが、ポーチを付けることはなさそうです。
肩アーマーにはSK1相当のソフトアーマーが仕込まれていました。
防破ベストのように爆発物の破片から肩を守るためのものでしょう。
ベルクロとIdZ-BSのモジュラーを利用して取り付けます。
耐用年数(正確には保管年数と思われます)は13年までの10年間。期限切れで使用禁止となったものでしょう。
フロント用とリア用の形状の違いははっきりしない。
微妙にリア用の方が曲率が小さいかな、という程度。
スタンドアロンタイプではないのでSK1との併用が必須です。
ラベルには2006年とありますがSK4とSK1は03年製でした。
リアパーツ(Rückenteil)です。基本構造はフロントとほぼ同じ。
こちらはあまり褪せておらず明らかに別個体を組み合わせた感じ。
裏面にはドラッグハンドルとベルトを保持するためのループが。
ラベルには2007年とありましたので完全にニコイチ品です。
中のSK4とSK1も前の持ち主が組み合わせたのでしょう。
こちらもフロントと同じく肩にダレ防止があります。
パッドベルトです。バリスティックというわけではありません。
一応IdZ規格のループも付いていますが、ポーチを付けることはなさそうです。
このようにアーマーに取り付け、カマーバンドのように機能させます。
肩アーマーにはSK1相当のソフトアーマーが仕込まれていました。
防破ベストのように爆発物の破片から肩を守るためのものでしょう。
ベルクロとIdZ-BSのモジュラーを利用して取り付けます。
耐用年数(正確には保管年数と思われます)は13年までの10年間。期限切れで使用禁止となったものでしょう。
フロント用とリア用の形状の違いははっきりしない。
微妙にリア用の方が曲率が小さいかな、という程度。
スタンドアロンタイプではないのでSK1との併用が必須です。
さて、はじめてIdZアーマーを入手してから何年か経ち、サイズバリエーションが増えましたので比較してみましょう。
まずMサイズとLサイズの比較。正面から見る限りでは大きさの違いはほとんど感じません。横、縦共に正面のテープ数は変わりませんが、カマーバンドのみ1本少なくなっています。
縦テープ数は変わりませんが横テープが一本分異なります。
そのかわりカマーバンドの調整幅が大きくとられているということのようです。
体感的な大きさはどちらかというと着丈に依存しているのかもしれません。
身長163cm~191cmという想定範囲のために6サイズ用意していますから、1サイズにして約5cm刻みというかなり細かいサイズ展開だといえますね。
ちなみに仕様書の上ではXS(163~169)、S(167~173)、M(171~179)、L(177~184)、XL(182~188)、XXL(185~191)という刻み方でした。
(M~Lサイズで大半の層をまかなおうという力技も感じますが)
Tschüs!!




















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