75 Tactical T6 Boardingweste 【ドイツ連邦軍】

75 Tacticalが納入した臨検隊向けのベストです。
海軍の臨検中隊(Boardingkompanie、現在のBordeinsatzkompanie)で2000年代半ばから2010年代半ばまで用いられていました。

非対称的なデザインで左身頃と両肩部のみメッシュベースとなっています。
前合わせはジッパーですが緊急時にはベルクロで剝がすことができるようになっています。
ベストの下に着装するライフプリサーバの作動を妨げないよう勝手に剝がれるようになっているのかもしれません。



背中からは丈が長い印象を受けます。
袋状になっておりハイドレーションなどを収納することが可能です。



左身頃のサイドジップポケットにはエラスティックのホルダーが仕込まれています。



右身頃にもサイドジップポケットがあります。内張はメッシュです。



左身頃には何かしらの機器の配線のためかスリットが設けられています。



両裾部にはストラップ(ウェポンキャッチ)を通すためのループもあります。
これも臨検隊らしい要素ですね。



各パーツはベルクロバンドでつながっておりサイズ調整が可能です。



肩部もベルクロなのでサイズ調整が可能です。



背面の両サイドには無線機の配線を取りまわすためのガイドが設けられています。



付属してきたポーチをそれらしくレイアウトします。
前面は必要最低限のポーチをぽつぽつと置く感じでまとめます。



よく分かりませんが多目的用途のようなポーチ。
止血帯が収められていたりするので肩に配置しました。



臨検だと拳銃の出番も比較的多いでしょうし、抜きやすそうな位置にピストルマグポを配置します。
臨検隊では特殊部隊と同じP8 Combatを使っています。



反面G36マグポはあまりメインじゃなさそうな位置に配します。
MP5マグもおそらくこのポーチに収納するのでしょう。



背面用の大型ポーチはブリーチングツールや医療品の収納用として使われているのかもしれません。



構造的にダンプポーチらしいのですが妙に小さいうえに横向きです
この位置でよく見かけるのもなかなか不可解なところ。



ラジオポーチも背面にあることが多いです。臨検隊御用達の無線はモトローラGP338のようです。



長細いポーチはマグライトやハンディ金探の収納用みたいです。



各ポーチのパルステープ裏にはベルクロ雄面が縫われています。
デューティベルトに取り付けた際のポーチの横滑り防止として機能するのではないかと考えられます。



レッグパネルには余ったG36マグポを付けておきます。
支給キットにはハンドカフポーチなんかも含まれるみたいですが今回は付いてきませんでした。




Tschüs!!



以下はBoardingkompanie時代のメモ書き↓

臨検隊5名で1組のハーフチーム(1チーム10人)で行動します。
(このチームはBoardingsicherungsteamと表現されます)

先頭は特に腕の良いリスクアナリストでチームのリスクコントロールを担います。
2番手はチームの守り手かつブリーチャー(Teamsicherer & Zugangstechniker)です。
機械式ブリーチ、爆破式ブリーチ、コンテナブリーチなどを実施します。
3番手は記録係(Dokumentator)で発見された人、武器弾薬、麻薬などを記録する。
カメラ用のレッグバッグを携行しているのでミリフォトでもそれとすぐ分かります。
4番手はチームリーダーで経験豊かなBootsmann(Feldwebelに相当)が担います。
5番手はメディックです。CFR-BおよびCFR-Cとしての訓練を受けています。

(狙撃手は偵察中隊所属ですがチームのレギュラーとして扱われるとか)

現在、1個小隊には3個のチームが属し、中隊は4個小隊持っています。

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