ABC-Schutzmaske M2000 【ドイツ連邦軍】

M2000と呼ばれるドイツ連邦軍の現行ガスマスクです。
M65の後継として98年にMSA AuerとDrägerによって開発されました。 



面長な面体が特徴です。
緑色のブチルゴムとプラ部品から構成されており現代的な雰囲気を持っています。



バックルは6点あり、装着時の安定性や快適性に大きく付与するものと思われます。
根元にはMSA Auerの印があり、別の所にDräger印も入れられています。
ここではEN規格におけるフルフェイスマスクのクラス2規格の認可が示されています。



半透明のインナーマスクは曇りを防止します。
脇から生えたチューブは飲料水用で、これはこれで不便だそうです。

レンズ手前には視力矯正用インサート(メガネ)を装備することができます。



ここが飲料水給水用のストロー接続管です。
しかしながらそのための水筒が供給されていないとも言われています。
一応ハイドレーションとの接続もできるよう設計されているとのこと。

キャニスターの接続方法は2方式存在し、NATO規格の40mmねじ込み式(Rd40)と、ロック付の挿込み式が用意されています。



F2000と呼ばれる挿込み式キャニスターです。
未開封なのでそのままにしています。



左は旧来の40mmキャニスター(FENM)。
F2000は接続孔が偏心しているのが分かります。



先の説明の通り40mm規格との互換性を維持しているのでねじ込めます。
訓練や演習ではこちらの方を使用している様子をよく見かけます。



口元の樹脂部品はワンタッチで取り外し可能で、排気弁が簡単に交換できるようになっています。



付属品の一つ、レーザ保護レンズのケースです。



交換式ではなく外側に追加するアウトサート方式となっています。



アクセサリを収納するロールアップポーチは古いものをそのまま使い続けているようです。



とはいえ中身は新しいものに更新され続けています。
上側にはABC対応絆創膏とガーゼ。
黄色い布はクリーニングクロス。
青いボトルは訓練用除染液。
REMSGOLDは除染用石鹸。
下側のチューブ部品は飲料用ストローです。
先に述べましたがストロー対応の水筒は(実在はするものの)供給されていないらしいです。

実際の運用においてはさらに耳栓とアトロピンが含まれるようです。



Tschüs!!

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