ATXS Chest Rig 【ドイツ連邦軍】

ATXSというブランドの "Vorauskräfte" というチェストリグです。
ほぼ完全に素性の知れない、正体不明なブランドの製品ですが使用例はちゃんとあるという厄介な品物。

なにせATXS(ATX Services)のウェブサイトが沈黙してしまっているので現在では何も手掛かりが得られません。
製品情報や流通情報もなく、過去にどういった形で販売されていたかも不明。

製品にはタグすらもついていないのです。
(古い製品を追っていると珍しいことではないのですが)



後ほど辛うじて掘り起こしたかつてのウェブサイトの情報。インターネットの発明に感謝しよう。
こういったチェストリグが120€程度で購入できたという点に時代を感じます。
このぐらいの価格設定が当時の相場でありました。



ダブルマグポを3つレイアウトした正統的なデザインです。
このほか4連マグポタイプも存在します。

マグポのフラップ上面には特徴的なベルクロ面が縫われています。
留め具は古風なスパニッシュタブでヨーロピアンテイストを醸します(ベルクロで留めることも可能)。

マテリアルの類はKHSや75Tacticalに非常に近いので何らかの関連があるかもしれません。



マグポのフラップを開くとベルクロ面同士がくっつき開放状態で保持されます。
このギミックもどことなくKHS製品を連想させます。

両サイドのユーティリティはNVGやボトルの収納に十分なサイズです。
ドローコードも備わっている丁寧なつくりでいろいろと応用できそう。
外側にはピストルマグやツールを収納できるポーチが付いています。

各ポーチとメッシュ生地の間はポケット状になっており、ナイフポケットや無線ポーチとして活用可能です。



両側ユーティリティ裏手にはベルクロ閉じのポケットが備わっています。
(マグポ裏手にもAKリグのようなマップポーチを備えています)
ポケット内にはホルスターを内蔵(左右入れ替え可)できる構造。



P8にはちょっときついですが問題なく使えそうです。



ハーネスはパッドなぞ贅沢なものはついていない簡素なクロスタイプとなっています。
ここにS95アダプタを持つモデルもあるんですがこれはナイロンテープが縫われています。

後述の使用例をもとにモトローラと圧縮包帯をあしらってみました。



さらにバージョン違いの5FTD版も取り上げます。



こちらは肩のハーネスにS95アダプタが付いているバージョンです。
この他、ファステックス接続ではなく直縫いのバージョンもあります。



今回の不思議ポイント。なぜかこのポーチだけ生地の色合いがちょっと違う。



Tschüs!!

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